仙台スポーツ
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Interview

FOOTBALL

おしゃれも、サッカーも常に全力を尽くす。ギャルでプロサッカー選手、國武愛美は我が道を行く【後編】

―國武選手は今年、仙台で2年目のシーズンを迎えましたね。

「去年移籍を決断して仙台に来ました。移籍自体も初めてだったので、上手くいくのか、試合に出られるのかといろいろな不安がありました。でもしっかり1年間やってこられたので『移籍してきて本当に良かった』と思いました。マイナビでプロとしてサッカーができていることに感謝していますし、このチームの勝利に貢献したいと思います」

―今年のチームの雰囲気はどう変わりましたか?

「雰囲気はすごくいいですね。トレーニングもレベルが高いです。自分ができないことを周りの選手ができていたり、上手い選手が多い。監督からだけではなく、選手からも学びます。選手同士でも要求し合いますし、コミュニケーションを取りながらいい雰囲気で練習ができています」

―新たに加わった選手の中でも特に矢形海優選手と一緒に走ったり、TikTokの動画をアップしたりと仲良く一緒に過ごしている様子を見かけます。

「本当に『なんで仲良くなったんだっけ?』とお互いずーっと言っています(笑)最初は今のように何でも話せたり、ジョグを一緒にしたりという感じではなかったんです。キャンプで距離が縮まりましたね。ピッチ上のポジションでいうと、私が3バックの右で、彼女がその前でという縦の関係。サッカーの話をすることが多くなって、一緒にいることが多くなったのかなって思います」

マイナビ仙台レディース 國武愛美選手

どんなポーズでもキュートな笑顔を見せる。フォトジェニックな國武選手

 

―國武選手のおしゃれのこだわりについても教えてください。ネイルをいつも可愛くしていますね。

「単純に自分で手元を見ていて、可愛いっていうのがいいですね。ネイルをしているとテンションが上がります。たまに、ネイリストさんと予定が合わないこともあって、何もつけていない爪を見ると何だか変な感じがします。1か月くらい経ったら、ネイルをしに行くというルーティンになっています。大学の先輩が宮城にいて、ネイリストさんになっていて、その方にいつもお願いしています」

マイナビ仙台レディース 國武愛美選手

お気に入りのネイルは、大学時代の先輩の作品

 

―デザインはどんな風に決めますか?

「柄柄しているのが好きなので、ワンカラ―(単色)にはしないですね。シンプルなネイルはあまりしないです。キラキラしていて、柄があるデザインしか目に入ってこないですね。インスタグラムでデザインを見たり、神奈川に住んでいた時に通ったネイルサロンのデザインを参考にしたり、『2021年冬』とか、トレンドを調べています」

―最近、マイナビ内でも「ネイル人口」が増えていませんか? みんな可愛くしていますよね。

「(高平)美憂はずっとしていましたね。去年もネイルの話で盛り上がりました。(北原)佳奈さんも可愛くしているし、白木(星)や(池尻)茉由は今年に入ってから、よくネイルをしていますね。(前所属の)ノジマステラの時はネイルをしている選手が周りにほとんどいなかったです。今はいっぱいいるので嬉しいですね」

―プロ化したことと、ネイルをしている選手が増えたことには関係はあると思いますか?

「どうなんでしょう? 前からしていた人はしていたと思うんですけど、(自分にかけられる)時間が増えたということもあるかもしれないです。今までは仕事をして、練習をして、空き時間は夜だけ。帰るのも遅くてあまり時間はなかったので、自由な時間はオフの日や土日の早く練習が終わった時位だったと思うんですが、今は平日にも時間があるので、ネイルをするようになった人もいるかもしれませんね」

マイナビ仙台レディース 國武愛美選手

ネイルは自分で見ることのできる自分。テンションが上がる

 

―メイクもこだわりを感じます。試合の時のメイクはどうしていますか?

「試合の時は強め(笑)練習の時とほぼ一緒なんですけど、試合の時はやや濃いめになります。アイラインも少し長め、とか。自分のモチベーションなんですけど、ちょっと変えたりします」

―一番時間をかけるパーツは?

「目です! アイシャドウかな。ずっとMAC(のアイシャドウ)です。ギャルの人たちが使っているので(笑)」

―ギャルと言えば、MACなんですね(笑)

「発色がいいですしね。練習の時は使わないですけど、私生活ではMACですね」

―少し前に髪もかなり短くしましたね。

「30センチ位切りました。短くしたので、試合中に結うお団子が小さくなりました。髪は成人式のために伸ばしたんです。何年かに一度来る『髪をめっちゃ切りたい欲』みたいなのがあって(笑)勇気が出なかったんですけど、みんなに相談したら『いいと思う!』と賛成してくれてバッサリと」

―似合っています。美を研究したりすることは自分にモチベーションアップにつながっていそうですね。

「自分としてもそうですし、周りから見ても(メイクなど)あまりやっていない時は、『あれ?今日やる気ないでしょ?』って言われるんです(笑)髪の結び方もですね。低い位置で結んでいたり、簡単なポニーテールだと、『やる気がない』と判定されます。そういうこともあるので、自分でも『頑張るぞ!』という時は特にちゃんとしていますね」

マイナビ仙台レディース 國武愛美選手

チームメートからも『ギャル」と言われる。それは國武選手にとって最高の褒め言葉

 

―女性のサッカー選手がプレーはもちろん、「美しさ」で輝くことも本当に素敵なことですよね。

「サッカー選手はボーイッシュなイメージとか、サッカー中にはメイクしないとか……もちろんそういう人もいます。実際多いと思います。でも私はサッカーをする時も、メイクをしていた方がテンションが上がるし、いつでも可愛く、きれいにしていたいという気持ちがあります。毎日していたいですね」

―ギャルでサッカー選手というのも珍しいです。同じ匂いを感じる選手は他にいますか?

「(高平)美憂はギャルじゃないですか? 違うかな? 他に思いつかないですね。美憂の方が女子力が高いです。毎日ちゃんとしているんですよ。美憂を尊敬しています。ネイルも定期的に通っているし、いつもきれいにしていますね。私はじっとしているのが無理なので、美容室もさぼるけど、美憂は季節ごとにカラーを変えています。他に浮かばないですね、ギャルは(笑)」

マイナビ仙台レディース 國武愛美選手

サッカーにもおしゃれにも手は抜かない。そんな日々を楽しんでいる

 

―ギャルの話からおしゃれの話まで、國武選手らしいトークでした。最後に少しだけサッカーに戻します。この先11月の前半には、上位との3試合(日テレ、浦和L、INAC)が待っています。この山場ともいえる試合をどう戦っていきますか?

「全部、上を目指すために絶対に落とせない大事な試合です。相手が強いのも上手いのもわかっています。それでも絶対に負けられない。気持ち次第で結果はつかめると思います。勝てない相手ではないと思うので、一日一日を大事に向かっていきたいです。その3チームに勝っていかないと優勝は厳しい。しっかり勝って波に乗っていきたいですね」

―特にホームでは守備の堅いチームが多かったですが、今度はタイプの異なる攻撃力の高い相手。撃ち合いというような展開も想定していますか?

「今まではゴール前を固められてシュート数が伸びず、ゴール前で、外で回している場面が多かったので、守備面では厳しい試合にはなると思います。自分たちが優勢に立って試合を進めることが大事なので、臆せず自信をもって、チャレンジしていきたいです。強気で行こうかなと思います」

11月6日の第8節日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦では國武選手は先発フル出場し、1-0の勝利に貢献しました。強豪との3連戦、その初戦を制し、チームは更に上昇気流に乗っていきます。ピッチで輝く國武選手からますます目が離せません。(完)

 

Photo by 土田有里子

村林いづみ
村林いづみ

フリーアナウンサー、スポーツキャスター。2004年からラジオでベガルタ仙台のトーク番組を担当し、2007年よりスカパー!や DAZNで中継リポーターを務める。ベガルタ仙台レディースは2012年のチーム発足時より取材を開始。ヒーローインタビューと勝利の祝杯を何より楽しみにしている。