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Interview

DANCE

人生は一度きり! 元教員・タレントダンサーHEATが地元栗原に呼び込む新しい風【後編】

教育系タレントダンサー「HEAT(ヒート)」こと鹿野 仁(かの ひとし)さんへインタビュー。

後編は地元・栗原市での活動と、HEATさんが掲げ続けている「ビッグになる」という夢についてお話を伺います。

 

 

田舎でも最先端なものを発信する街に

市をPRするため、SNSで日々栗原の魅力を発信しているHEATさん。

最近では栗原市のマスコットキャラクター「ねじりほんにょ」とのコラボグッズを発売。オリジナルロゴ入りキャップを被ったねじりほんにょが、HEATポーズをしているかわいらしいデザインです。

アクリルキーホルダーとステッカーのセットで、手売りの他、通販でも購入可能とのこと。(完売のため、2021年10月に再販予定。詳しくは公式SNSをご確認ください)

タレントダンサー HEAT

「Twitterで『ほんにょグッズあったらいいな』って呟いたら、栗原市の観光課の方から『作りましょう!』って声をかけていただいたんです。これは流してはいけないと思って、こちらからも『進めさせていただいてもよろしいでしょうか……』ってDMを送りました(笑)」

ーHEATさんは昨年栗原市の公式YouTubeチャンネルで公開された『クリハラプソディー』にも出演されていましたね。

パンダライオンが制作した栗原市のプロモーション映像「クリハラプソディー」。「I.N.K」と同じく、美しい自然や観光名所と共に、栗原市のあるあるをコメディタッチに紹介。キャッチ―な曲調には、思わず口ずさんでしまう中毒性があります。

「(パンダライオンの)MOZさんから、『今度、栗原市のPV作るんだけど、ちょっと踊らない?』って連絡がきて……撮影も来週、みたいな感じだったんですけど、『行きまーす!』って(笑)」

タレントダンサー HEAT

タレントダンサー HEAT

最後にはHEATさんが主宰するダンススクールReViVaLの生徒も登場(ご本人より提供)

 

ーHEATさんの思う、栗原市の良いところを教えてください。

「栗原はやっぱり人があたたかいですね。イベントで地域の人と関わったり、レッスンで生徒のお母さんたちと接したりする時、皆さん優しい笑顔で声をかけてくれるんですよ。都会とはどこか違う感じがします」

ー今後、栗原市をどのように盛り上げていきたいですか?

「田舎だから田舎くさいって感じじゃなく、『田舎だけど最先端なもの』を発信するような市になってほしいなと思います。最近は若者がショップを立ち上げたりとどんどん良い方向に進んでいるので、僕はその中でダンスという分野で、最先端なものを発信していけたらもっと盛り上がるんじゃないかなって。今は映像の撮り方も工夫しています」

タレントダンサー HEAT

ー少し前に、栗原を拠点に活動している和太鼓チーム「築館薬師太鼓奉賛会」とコラボされていましたね。和太鼓とダンス、とても新鮮な試みだったと思います。

「これもあちらから『ダンスと太鼓っていけないですか?』って声をかけていただいて、『いけます!!』って答えて(笑)太鼓も振りも完成しているので、コロナが収まったら披露したいです。海外の方からの反応も良かったんですよ!

栗原市の和太鼓ということで、市をアピールするためにコラボ活動も増やしていきたいですね」

HEATさんの目標のひとつに、栗原市の「ドリームアンバサダー」があります。市の魅力や情報を全国に広めることを目的として、栗原にゆかりのある方々が就任しています。MOZさんはじめ宮藤 官九郎さんや狩野 英孝さんなど名だたる顔ぶれの中に、HEATさんが加わる日もそう遠くはないのではないでしょうか。

 

「ビッグになる」という夢を追いかけて

現在「教育系タレントダンサー」として活動しているHEATさん。仙台放送「かのおが便利軒」のレギュラーを務め、朝ドラやCMにも出演されるなど、TVの世界でも積極的に活躍されています。

そんなHEATさんの夢は「ビッグになること」。その夢を掲げたきっかけは、教員時代、尊敬する先輩からのお言葉だったと言います。

「ある先生にすごくよくしてもらったんです。僕が辛い時も『ご飯行くぞ!』ってよく励ましてくれて。転勤してしまってからも連絡を取り合っていました。

教員を辞める時に報告をしたら、送別会として寿司屋に連れてってくれて、そこで『自分で決めた道だから頑張れ。せっかくだからビッグになれ!』と言ってくれたんです。そこからずっとその目標に向かって頑張っています。

かのおが便利軒に出た時も報告して、そこから毎週録画してくれてるみたいで……『来週出ます!』って連絡したら『大丈夫、毎週撮ってるから!』って言われて(笑)そういうところもかっこよくて。本当に応援してくれているんだなって感じています」

タレントダンサー HEAT

ー「ビッグになる」という夢は、どうなったら叶ったと言えますか?

「ビッグになる=影響力のある人間になる、というのが目標ですね。僕が栗原市の魅力を発信したら、いろんな人が『いいなあ』と思って栗原に来てくれたりとか、ダンスをやったらそれが真似されるような、そんな影響力を持てたら……。

周りからもそう言われるくらいになりたいですし、きっかけを作ってくれた先生に『ビッグになったね』って言われたら嬉しいですね。それがゴールなのかもしれません!」

ー「教育系タレントダンサー」として今後チャレンジしたいことはありますか?

「実は今、『HEATダンス体操』っていうものを計画しているんです。今子どもたちはコロナ禍で家にいる時間が長いので、このダンス体操で運動不足を解消してほしいなと思って。

YouTubeでも公開する予定ですが、教育現場が好きなので学校をまわって広めていきたいですね。ストリートダンススタジオ協会による『踊育(だんいく)プロジェクト』の一環で小学校に行ってレッスンをしたり、学校でキャリアセミナーを依頼されたりすることがあるんですが、やっぱり子どもと接するのは楽しい! 子どもたちが、ダンスに興味を持ってくれたら嬉しいなって思います」

HEATさんのYouTubeチャンネルでは、ヒット曲のオリジナル振付動画を公開。HEATさんのキレキレの「踊ってみた」はもちろん、小・中学生が運動会などの学校イベントで使用できるようにと、簡単にアレンジした振り付けも投稿されています。

 

ー最後に、自分の夢を追うか安定した道を取るか、迷われている方にアドバイスをするとしたら?

「『教員を辞めたことを後悔していないですか?』ってよく聞かれるんですけど、全然後悔してないです! むしろ辞めて良かったでーす! って、答えてます!

迷うより、とりあえずやりたい方を選んだほうが楽しい。好きなことをやった方が、むしろ視野が広がります。

だから、僕がいつも掲げている『人生は一度きり』っていう言葉をかけてあげたいですね!」

タレントダンサー HEAT

「ビッグになる」という夢を掲げ、全力で突き進むHEATさん。常に前向き、チャレンジ精神旺盛な彼は、これからも大好きなダンスを通して多くの人を魅了していきます。

 

Photo by 土田有里子

 

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佐々木智萌
佐々木智萌

岩手県生まれ、宮城県育ち。運動センスがなくスポーツの経験はほぼありませんが、スポーツ漫画はめちゃめちゃ読みます! 地元の方に向けて、宮城・仙台のスポーツに関する情報をたくさん発信していきます!