仙台スポーツ
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Interview

VOLLEYBALL

リガーレ仙台 小澤史苑選手インタビュー(前編)思い出の地で始まる、新たなバレーボール人生。「楽しんでプレーする姿を見てほしい」

高校時代は古川学園高校の主将として活躍した小澤史苑選手。大学を経て宮城に戻り、リガーレ仙台の一員として、新たなバレーボール人生をスタートさせました。前編では、普段のスケジュールや、オフの日の過ごし方、チームメートとの交流など、小澤選手のプライベートに注目し、その素顔を探っていきます。

 

―高校時代を過ごした宮城に戻ってきて3年が経ちました。改めて、宮城に対する印象を教えてください。

とりあえず冬が寒くて大変ですね(笑)。雪が降るので運転が怖いですし、体育館も冷えきっているので、練習では太ももとかにサポーターをたくさん付けています。寒いのが苦手なので、本当に大変なんです……。でも、高校生のときは学校と寮の行き来しかしてなかったので遊ぶ時間はほとんどなかったんですけど、社会人になりこっちに戻ってきてからは、宮城のいろいろなところにドライブがてら遊びに行ったりして、とても楽しんでいます!

―このまえは釣りに行かれたとお聞きしましたが?

そうです!練習試合が終わった後に、「魚が食べたい」ってなって「じゃあ釣り堀に行こう」っていう流れになり、チームメートの高野(唯)と2人で、川崎のほうまで行きました。あまり釣りをしたことがないので、周りの人がやっているのをひたすら真似しながら「こうやれば釣れるんじゃない?」みたいな感じで(笑)。結局、2人とも3匹ずつ釣れたのですが、そこが釣った魚を食べられる場所だったので、お店の人に焼いてもらって美味しく食べました。

―そのほかに宮城で行かれた場所はありますか?

自然を見るのが好きなので、蔵王の御釜に2回ほど行きました。でも、2回とも霧がかかっていて、見られなかったんですよ……。本当に残念でした。

リガーレ仙台 小澤史苑選手

―平日はどのようなスケジュールですか?

基本的に月曜から金曜までは「放課後等デイサービス」といった、主に発達障害のある子どもたちが通う施設で仕事をしています。私が勤務している施設は、運動療育をしている放課後等デイサービスなので、運動を通したコミュニケーションや、運動機能の向上などのお手伝いをさせてもらっています。普段は9時から17時まで働いて、その後、18時から21時までがリガーレの練習になります。練習がない日は、11時から19時まで働かせてもらっています。

―バレーボールとはまた違ったやりがいがあるんじゃないですか?

保育士になりたいと思っていた時期もあったぐらい、昔から小さい子と触れ合うのが好きでした。子どもたちの成長が見られる職業なので、とても楽しいですね。それに、私はあまりじっとしているのが好きじゃないので、事務仕事などはたぶん向いてないのかなと(笑)。ずっと体を動かし続ける仕事なので、自分に合っているのかなと思います。

―子どもたちからはなんて呼ばれているんですか?

「しおん先生」って呼ばれています。たまに子どもたちと体育館で運動しに行くと、リガーレのポスターが貼られているときがあるんですよ。そうすると子どもたちが「しおん先生、写ってるよ!」って言ってきて、恥ずかしくなっちゃいます(笑)。それに子どもたちからは「テレビで見たよ」って話しかけられるときもあります。そういったときに、バレーボール選手をやっていてよかったなと思います。

リガーレ仙台 小澤史苑選手

―仕事や練習が休みの日は、何をされているんですか?

基本的に誘われたら出かけるタイプなので、アクティブにはなりますが、何も予定がない日は家から一歩も出ないときもあります(笑)。お昼ぐらいに起きて、ご飯食べて、また寝て、みたいな感じで。すごいのんびりしています。

―誰と一緒にお出かけすることが多いんですか?

基本的にチームメートですね。特に、高野と加藤(優奈)は家が近いので、その2人と遊びに行くことが多いです。それに、遠方でバレーボール教室などがあるときは、私が車を出して、その2人を乗せて移動するんですが、ただ行って帰ってくるだけじゃもったいないということで、帰りに近くの食べ物屋さんを高野が調べてくれて、みんなで行ったりしますね。あとは、野球観戦にもよく行くのですが、そのときは末永(真由)と一緒に行くことが多いです。末永が野球好きなので。

―その他に疲れたときのリフレッシュ方法などはありますか?

基本的に食べるか寝るかのどっちかですね(笑)。特に食べるのは好きなんですが、新しいお店に1人で挑戦するのが苦手なので、リガーレの選手と一緒に行くことが多いです。食べるとすれば、スイーツ系よりもご飯もの。特にお肉が大好きなので、焼肉や牛タンをよく食べに行きます。それに、美味しいうどん屋さん、ラーメン屋さんがあると聞けば、そういったお店にも行きがちですね。なので、おしゃれなお店というよりかは、ガッツリ食べられるお店に行くほうが結構多いです。美味しいもの食べると幸せになりますからね(笑)。

リガーレ仙台 小澤史苑選手

(後編に続く)

取材日=2021年8月7日

Photo by 土田有里子

 

■プロフィール

小澤史苑(おざわ・しおん)◎1997年3月17日生まれ、東京都出身。古川学園高校では主将を務め、インターハイ3位、国体4位の成績を残す。卒業後は日本体育大学に進み、1年時に全日本インカレで準優勝を経験。その後トライアウトを経て、2019年にリガーレ仙台に加入。ポジションはアウトサイドヒッター。身長170cm。

 

郷内 和軌
郷内 和軌

1992年10月14日生まれ、岩手県一関市出身。一関第一高校卒業後、仙台大学体育学部スポーツ情報マスメディア学科に進学。アルバイト等で執筆経験を積み、2015年4月より岩手県盛岡市の制作会社「(株)ライト・ア・ライト」に入社。地域限定スポーツ誌「Standard」の制作等に携わり、2019年4月よりフリーランスとして活動中。